活動報告

2022年4月~9月

・第1回資源系教育コンソーシアム運営委員会(北海道大学)

コンソーシアム企業、北海道大学、九州大学の代表者が一同に集まり、全体の活動計画、大学側で提供される講義内容やコンソーシアム企業にご参画頂く講義等に関して議論させて頂きました。

・共同資源工学特別講義Ⅰ(北海道大学)

九州大学の学生が北海道大学に滞在し、特別講義を受講しました。特別講義では、世界各地の資源分野で活躍されている先生方よる基調講演をご提供頂きました。基調講演の内容は、コンソーシアム企業にもご参加頂けるよう、リアルタイム配信を実施しました。

・資源システム特別講義Ⅰ(北海道大学)

資源系企業、商社、土木・建設関連企業の第一線でご活躍されているコンソーシアムメンバーにオムニバス形式で講義をして頂きました。最先端の技術・市場動向に加え、各企業の歴史や社風等もご紹介頂き、学生にとっては貴重な機会となりました。

・国際人材交流セミナー(北海道大学)

最新の地球資源工学のトピックに関して、学生間でディスカッションとプレゼンテーションを実施し、コミュニケーション・プレゼンテーションスキルの向上を図ることを目的とした講義です。最終成果発表の際には、学生だけでなく、コンソーシアム企業の方々にもご参加頂き、実践的な視点でご意見を頂きました。学生にとって社会で活躍されている方々とも議論できる貴重な機会となりました。
また同セミナーの一環として、札幌市内にある鉱山跡地を訪れ排水処理施設を見学しました。様々な水処理プロセスに関わる装置を視察させていただくことができ、学生から多くの質問が寄せられ、現場の状況を体感することができました。

・国際フィールド調査

国際的に活躍するためのコミュニケーションスキルの向上や地質フィールド調査や鉱山操業の実態などを理解・経験することを目的として、約1カ月の海外インターンシップを実施しました。今年度はオーストラリア、ギリシャへ学生を派遣しましたが、派遣先に事務所を有するコンソーシアム企業にも訪問させて頂き、現場操業視察の機会をご提供頂きました。

2022年10月~2023年3月

・第2回資源系教育コンソーシアム運営委員会(九州大学)

10月25日に九州大学で開催し、主に上半期に行われた北海道大学での実施活動について報告させて頂きました。

・国際人材交流セミナー(九州大学)

留学生の出身国や周辺国の資源開発状況、鉱物処理方法などについて、留学生を含んだ九大生および北大生でグループディスカッションを行い、九州大学で行われた国際学会CINESTにて、最終発表を行いました。また、同セミナーの一環として石灰石鉱山を訪れ、鉱山切羽の頂上および間近から見学し、鉱山機械や切羽のスケールを比較しました。坑内見学では、騒音や粉じんを抑制するために粉砕機を地下に設置する工夫などについて学ぶことができました。

・共同資源工学特別講義Ⅱ(九州大学)

他大学から講師をお招きして、2日間にわたり各種鉱物・廃棄物処理の集中講義を行って頂きました。幅広い鉱物処理の種類や各種金属における鉱物処理の組み合わせを説明していただき、貴重な講義となりました。10月26日には同講義の一環としてシンポジウムを開催し、著名な講師4名をお招きし、最先端技術の紹介や資源を取り巻く状況など最新情報を交えて広く講義を行って頂き、非常に高い教育効果が得られました。また、北大生と九大生がオンサイトで共に参加できる貴重な交流の場にもなりました。

・共同資源工学特別講義Ⅲ(九州大学)

公的機関より講師をお招きして、世界の資源開発状況、国際協力による問題解決手段の提言、資源開発が社会に及ぼす影響日本の鉱山資源開発の歴史と環境への影響など幅広い範囲で集中講義を行っていただきました。

・資源マネージメントⅠ(九州大学)

探査から資源開発、鉱物処理、廃棄物処理まで広く学習するとともに、地域社会への影響や交渉など、実際の資源開発において不可欠な事項についてケーススタディを通して学習する貴重な機会となりました。

・資源システム特別講義Ⅱ(九州大学)

3名の講師をお招きし、宇宙開発、地震波探査、最先端探査工学の授業を行う特別講義です。秋学期においては探査工学を中心とした、地熱、重力分布などにおける講義を提供頂きました。全世界の地質データ地図を用いて基礎的なプログラミング手法により地図上に情報を表示するなど新しい手法での講義を行っていただきました。冬学期には、最先端の地震波測定、宇宙資源開発についての講義を行っていただく予定です。

・国際フィールド調査(九州大学)

海外インターンシップをとおして、国際的なコミュニケーションスキルを強化するとともに、現場管理方法、現場での課題を認識し、現場レベルでの課題解決能力を養うことを目的としています。主に秋学期に学生を派遣し、米国、ベトナム、オーストラリアにて鉱山見学、石油関連研究機関での簡易的実験、資源開発の歴史など学習する機会を頂きました。

・第3回資源系教育コンソーシアム運営委員会(東京JICA地球ひろば)

12月6日東京にて開催しました。今回は新たな試みとして、活動報告後にコンソーシアムメンバー、教員、学生を交えて、グループディスカッションを行いました。それぞれの立場から、各プログラムの良かった点、今後の課題等について意見交換を行い、有意義な時間となりました。

・北海道大学 – 九州大学 共同資源工学専攻 第6期生 修論中間報告会(東京JICA地球ひろば)

第3回運営委員会終了後、同日午後から、北大・九大両校の各学生が口頭およびポスターにて研究発表を行いました。当日は多くの企業および機関から、オンラインも含めて47名がご参加くださいました。ポスター発表では、学生たちは企業・機関の方々と直接、自分の研究について説明することができ貴重な経験となりました。また、多くの方々が熱心に耳を傾けてくださったことは学生にとって大きな励みとなりました。